令和5年度 岩国・大竹道路 室の木アクセス第4改良工事

本工事は、国土交通省中国地方整備局 山口河川国道事務所が発注した 「令和5年度 岩国・大竹道路 室の木アクセス第4改良工事」であり、 竣工登録（最終）された内容に基づき、以下に工事実績を整理しています。

一般国道2号 岩国大竹道路のアクセス機能向上を目的とした総合的な道路改良工事であり、ICT施工による盛土工、深層混合処理工法による地盤改良、補強土壁の構築、橋梁拡幅工など、高度な技術を組み合わせた大規模工事として施工しました。

交通規制や夜間工事を伴わない条件下で、確実な品質確保と工程管理のもと工事を完了しています。

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工事概要（竣工）

工期: 2023年11月1日 ～ 2024年11月29日
発注者: 国土交通省 中国地方整備局 山口河川国道事務所
施工場所: 山口県岩国市室の木地内
契約方式: 一般競争入札方式（総合評価）
受注形態: 単独受注
施工者: 株式会社ミヤベ

本工事は第6回変更を経て、竣工登録（最終）が完了した工事です。

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工事の目的

本工事区間は、岩国大竹道路へのアクセス性向上を図るうえで重要な区間であり、軟弱地盤対策、法面の安定化、排水機能の強化、および橋梁拡幅が求められていました。

そのため、

• ICT技術を活用した盛土工
• 深層混合処理工法による地盤改良
• 補強土壁による法面安定化
• 橋梁拡幅工の実施
• 排水構造物の新設

を組み合わせ、道路構造の安全性と耐久性を向上させる総合的な工事を実施しました。

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工事実績（竣工時点）

■ 道路土工

• 掘削工: 860m³（最大深さ3.8m）
• 路体盛土工: 820m³
• 路体盛土工（ICT）: 1,280m³（最大高さ5.2m）
• 路床盛土工: 560m³
• 法面整形工: 350m²

ICT施工により、出来形精度と施工効率の向上を実現しました。 盛土総量は2,660m³に及びました。

■ 地盤改良工

• 固結工（深層混合処理工法）: 967m³（施工深度 最大3.3m）

スラリー系機械攪拌による深層混合処理工法を採用し、 軟弱地盤の確実な改良を実現しました。

■ 擁壁工

• 場所打擁壁工（重力式）: 13.1m³（高さ 最大2.1m）
• プレキャスト擁壁工（片持梁式）: 3m（高さ2m）
• 補強土壁: 427m²（高さ 代表値5.3m、最大6.2m）

補強土壁は高さ最大6.2mに達する大規模なものであり、 法面の安定化と用地の有効活用を実現しました。

■ 石・ブロック積（張）工

• コンクリートブロック積: 480m²（高さ2.4m）

法面保護のため、コンクリートブロック積を施工しました。

■ 排水構造物工

• プレキャストU型側溝: 147m
• ヒューム管: 21m
• 鉄筋コンクリート台付管: 10m
• 側溝工: 1式
• 管渠工: 1式
• 集水桝・マンホール工: 1式
• 排水工: 1式

排水構造物の施工総延長は178mに達し、道路排水機能を総合的に強化しました。

■ 防護柵工

• 転落防止柵: 221.1m（高さ1.1m）
• 防護柵基礎工: 44m

歩行者および車両の安全を確保するため、防護柵を設置しました。

■ 道路付属施設工

• 道路付属物工: 1式

必要な道路付属物を適切に設置しました。

■ 橋梁拡幅工

• 橋梁拡幅工: 1式
• 付帯工: 1式

既設橋梁の拡幅工事を実施し、道路機能の向上を図りました。

■ 構造物撤去工

• 防護柵撤去工: 1式
• 構造物取壊し工: 1式（アスファルト舗装、側溝・地覆等）

既設構造物を適切に撤去し、新設構造物との整合を確保しました。

■ 仮設工

• 橋梁拡幅仮設工: 1式
• 交通管理工: 1式
• 工事用道路工: 1式（指定部分）

安全な施工環境を確保するため、適切な仮設工を実施しました。

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施工条件

工事区分: 一般土木工事
施工地域: その他地域
交通規制: 無し
夜間工事: 無し
近接施工: 無し

交通規制や夜間工事を伴わない条件下で、 周辺環境への影響を最小限に抑えつつ、徹底した安全管理のもと工事を完了しました。

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技術的特徴

ICT施工の活用

路体盛土工において、ICT技術を全面的に活用（1,280m³）。 3次元設計データに基づく施工により、高精度な出来形管理と施工効率の向上を実現しました。

深層混合処理工法による地盤改良

軟弱地盤対策として、スラリー系機械攪拌による深層混合処理工法を採用（967m³）。 施工深度は最大3.3mに達し、確実な地盤改良を実現しました。

大規模補強土壁の構築

高さ最大6.2m、施工面積427m²に及ぶ補強土壁を構築。 法面の安定化と用地の有効活用を両立させました。

橋梁拡幅工の実施

既設橋梁の拡幅工事を含む総合的な道路改良により、 道路機能の大幅な向上を実現しました。

多段階の工程管理

第6回にわたる変更管理を適切に実施し、 工事の進捗に応じた柔軟な対応と確実な品質確保を実現しました。

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工事に携わった技術者（竣工時点）

現場代理人
一川 健二（監理技術者資格者証番号: 00021175927）
従事期間: 2023年11月1日 ～ 2023年12月12日

現場代理人
御庄 健太
従事期間: 2023年12月13日 ～ 2024年11月29日

監理技術者
一川 健二（監理技術者資格者証番号: 00021175927）
従事期間: 2023年11月1日 ～ 2024年11月29日

監理技術者補佐
御庄 健太
従事期間: 2024年3月12日 ～ 2024年11月29日

担当技術者
テーミヤツウイイー
従事期間: 2023年11月1日 ～ 2024年9月20日
担当工事内容:

• 土工事（掘削または切土工）
• 土工事（盛土または埋戻し工）
• 軟弱地盤処理工事（深層混合処理工法）
• コンクリート構造物工事（コンクリート擁壁工）×3
• 法面工事（法面工）
• 水路・管路工事（水路・管路工）
• 道路付属施設工事（道路付属施設工）
• 構造物撤去工事（構造物撤去工）

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まとめ（竣工）

本工事は無事竣工し、 岩国・大竹道路へのアクセス機能向上に必要な道路基盤の整備が完了し、将来の開通に向けて着実に前進しました。

特に、

• ICT技術を活用した高精度盛土工（1,280m³）
• 深層混合処理工法による確実な地盤改良（967m³）
• 高さ最大6.2mの大規模補強土壁の構築
• 橋梁拡幅工による道路機能の向上
• 総合的な排水構造物の整備

これらを適切に組み合わせることで、 道路機能の確保と維持管理性の向上に貢献する工事となっています。

今後も株式会社ミヤベは、 公共インフラ整備を通じて地域の発展と安全な交通環境づくりに貢献してまいります。