令和5年度 岩国・大竹道路 室の木アクセス第5改良工事|道路改良|株式会社ミヤベ(R6年12月竣工)

令和5年度 岩国・大竹道路 室の木アクセス第5改良工事

本工事は、国土交通省中国地方整備局 山口河川国道事務所が発注した 「令和5年度 岩国・大竹道路 室の木アクセス第5改良工事」であり、 竣工登録(最終)された内容に基づき、以下に工事実績を整理しています。

一般国道2号 岩国大竹道路のアクセス機能向上を目的とし、 道路改良工事として土工・法面工・排水構造物工・構造物撤去工などを総合的に施工しました。 交通規制や夜間工事を伴わない条件下で、周辺環境や安全管理に配慮しながら、 確実な品質確保と工程管理のもと工事を完了しています。


工事概要

工期: 2024年3月12日 ~ 2024年12月20日
発注者: 国土交通省 中国地方整備局 山口河川国道事務所
施工場所: 山口県岩国市室の木町 地内
契約方式: 一般競争入札方式(総合評価)
受注形態: 単独受注
施工者: 株式会社ミヤベ

竣工登録により最終実績として確定された工事です。


工事の目的

本工事区間は、岩国大竹道路へのアクセス性向上を図るうえで重要な区間であり、 道路線形の改良、法面の安定化および排水機能の強化が求められていました。

そのため、

  • 大規模な掘削工(9,710m³)
  • ICT技術を活用した掘削工・法面整形工
  • 法面整形および植生基材吹付による法面保護
  • 排水構造物の新設
  • 既設構造物の撤去

を組み合わせ、道路構造の安全性と耐久性を向上させる工事を実施しました。


工事実績(竣工時点)

■ 道路土工

  • 掘削工: 9,710m³(軟岩、深さ最大11.3m)
  • 掘削工(ICT): 1,300m³(砂質土、深さ最大3.5m)
  • 法面整形工(ICT): 620m²
  • 残土処理工: 1式

ICT施工を活用し、出来形精度と施工効率の向上を図りました。 軟岩を含む大規模掘削を、高精度な施工管理のもと安全に完了しました。

■ 法面工

  • 植生基材吹付工: 640m²(法面高さ14.8m)

切土法面に対し、表面保護と早期緑化を目的として施工。 高さ14.8mの法面を適切に処理し、長期的な法面の安定性を確保しました。

■ 排水構造物工

  • プレキャストU型側溝: 20m
  • 現場打ち集水桝: 2箇所
  • 小段排水: 58m

降雨時の排水機能を確保し、法面および道路構造の安定化に寄与しました。

■ 構造物撤去工

  • コンクリート構造物取壊し: 14m³
  • 石積み取壊し: 4m³
  • 撤去構造物: 側溝・集水桝・小段排水・鉄塔基礎(無筋コンクリート)

既設構造物を適切に撤去し、新設構造物との整合を確保しました。


施工条件

工事区分: 道路改良工事
施工地域: その他地域
交通規制: 無し
夜間工事: 無し
近接施工: 無し

周辺環境への影響を最小限に抑えつつ、安全管理を徹底して施工しました。


技術的特徴

ICT施工の活用

掘削工および法面整形工において、ICT技術を活用。 3次元設計データに基づく施工により、高精度な出来形管理と施工効率の向上を実現しました。

大規模掘削工の施工管理

軟岩を含む9,710m³の大規模掘削を、深さ最大11.3mまで安全に施工。 土質に応じた適切な施工方法の選定と、厳密な品質管理により確実な施工を実現しました。

法面の安定化対策

高さ14.8mに及ぶ切土法面に対し、植生基材吹付工640m²を施工。 法面の表面保護と早期緑化により、長期的な法面の安定性を確保しました。

環境に配慮した施工

交通規制や夜間工事を伴わない条件下で施工を実施。 周辺環境への影響を最小限に抑えながら、確実な品質確保を実現しました。


工事に携わった技術者(竣工時点)

現場代理人
石崎 竜海
従事期間: 2024年3月12日 ~ 2024年12月20日

監理技術者
一川 健二(監理技術者資格者証番号: 00021175927)
従事期間: 2024年3月12日 ~ 2024年12月20日

監理技術者補佐
石崎 竜海
従事期間: 2024年3月12日 ~ 2024年12月20日


まとめ(竣工)

本工事は無事竣工し、岩国・大竹道路へのアクセス機能向上に必要な道路基盤の整備が完了し、将来の開通に向けて着実に前進しました。

特に、

  • ICT技術を活用した高精度施工
  • 軟岩を含む大規模掘削工(9,710m³)の確実な施工
  • 高さ14.8mの法面保護と安定化
  • 排水機能の強化

これらを適切に組み合わせることで、 道路機能の確保と維持管理性の向上に貢献する工事となっています。

完成後写真

今後も株式会社ミヤベは、 公共インフラ整備を通じて地域の発展と安全な交通環境づくりに貢献してまいります。