令和5年度 国道2号 守内地区歩道設置工事|歩道設置工事|株式会社ミヤベ(R7年2月竣工)

令和5年度 国道2号 守内地区歩道設置工事

本工事は、国土交通省中国地方整備局 山口河川国道事務所が発注した「令和5年度 国道2号 守内地区歩道設置工事」であり、竣工登録(最終)された内容に基づき、以下に工事実績を整理しています。

一般国道2号における歩行者の安全確保を目的とした歩道設置工事であり、プレキャスト張出歩道の新設、防護柵・照明等の交通安全施設の整備、排水構造物の新設など、総合的な道路整備工事として施工しました。

国道における交通規制下での施工となりましたが、 周辺環境や交通への影響を最小限に抑えながら、 確実な品質確保と安全管理のもと工事を完了しています。


工事概要(竣工)

工期: 2023年10月11日 ~ 2025年2月28日
実工期: 2023年12月1日 ~ 2025年2月28日
発注者: 国土交通省 中国地方整備局 山口河川国道事務所
施工場所: 山口県岩国市守内
契約方式: 一般競争入札方式(総合評価)
受注形態: 単独受注
施工者: 株式会社ミヤベ

本工事は第1回変更を経て、竣工登録(最終)が完了した工事です。


工事の目的

本工事区間は、一般国道2号において歩道が未整備であり、 歩行者の安全確保が課題となっていました。

そのため、

  • プレキャスト張出歩道の新設(75m)
  • 防護柵・照明等の交通安全施設の整備
  • 排水構造物の新設による排水機能の確保
  • 国道における交通規制下での確実な施工管理

を組み合わせ、歩行者の安全性向上と道路機能の改善を実現する総合的な工事を実施しました。


工事実績(竣工時点)

■ 道路土工

  • 掘削工: 1式

歩道設置に必要な掘削工事を適切に実施しました。

■ 擁壁工

  • 重力式擁壁: 0.5m³(高さ1.2m)

法面の安定化を図るため、重力式擁壁を施工しました。

■ カルバート工

  • プレキャストカルバート工: 2m(内空断面積5m²)

排水機能を確保するため、プレキャストカルバートを設置しました。

■ 舗装工

  • アスファルト舗装復旧: 340m²
  • アスファルト歩道舗装: 215m²

車道復旧と歩道舗装を合わせて555m²の舗装工事を実施しました。

■ 排水構造物工

  • 円形側溝: 69m
  • プレキャスト集水桝: 4箇所

道路排水機能を確保し、道路構造の耐久性向上に貢献しました。

■ 防護柵工

  • ガードパイプ(Gp-Ap-2B): 76m
  • ガードレール: 16m
  • 転落防止柵: 75m
  • プレキャスト防護柵基礎: 75m

歩行者および車両の安全を確保するため、各種防護柵を設置しました。

■ 区画線工

  • 溶融式区画線: 137m

視認性の高い区画線により、交通安全性を向上させました。

■ 道路付属物施設工

  • 1号プレキャスト張出歩道: 42m
  • 2号プレキャスト張出歩道: 33m
  • プレキャスト張出歩道基礎: 75m(EPルートパイル工法 N=189本、削孔長L=4~12m)
  • 視線誘導標: 5本
  • 照明基礎: 1基
  • 照明柱: 1基

EPルートパイル工法を採用したプレキャスト張出歩道により、 効率的かつ確実な歩道整備を実現しました。

■ 法覆護岸工

  • 連節ブロック張: 64m²(高さ2m)

法面保護のため、連節ブロック張りを施工しました。

■ 構造物撤去工

  • 防護柵撤去(ガードレール): 97m
  • 照明柱撤去: 1基
  • コンクリート構造物取壊し: 4.7m³(ウォールソーイング工法使用)
  • 舗装版切断: 130m
  • 舗装版破砕: 666m²

既設構造物を適切に撤去し、新設構造物との整合を確保しました。 撤去総体積は152m³に及びました。

■ 仮設工

  • 鋼矢板: 14枚

安全な施工環境を確保するため、仮設工を適切に実施しました。


施工条件

工事区分: 一般土木工事
施工地域: その他地域
交通規制: 有り
 - 規制道路の種別: 国道
 - 交通量: 10,000以上~25,000未満
 - 規制車線数: 2/2
 - 交通の確保手段: 切り回し、片側交互通行
夜間工事: 無し
近接施工: 無し

国道における交通規制を伴う施工条件下で、 交通への影響を最小限に抑えつつ、徹底した安全管理のもと工事を完了しました。


技術的特徴

EPルートパイル工法の採用

プレキャスト張出歩道基礎において、EPルートパイル工法を採用。 189本のパイル(削孔長L=4~12m)を施工し、 確実な基礎構造と施工効率の向上を実現しました。

ウォールソーイング工法による構造物撤去

既設コンクリート構造物の撤去において、ウォールソーイング工法を採用。 振動や騒音を抑制しながら、確実な撤去作業を実現しました。

プレキャスト製品の活用

張出歩道、カルバート、集水桝など、プレキャスト製品を積極的に活用。 品質の均一化と工期短縮を実現しました。

国道における交通規制管理

交通量の多い国道において、切り回しと片側交互通行を組み合わせることで、 交通への影響を最小限に抑えながら確実な施工を実現しました。


工事に携わった技術者(竣工時点)

現場代理人
小川 治彦(監理技術者資格者証番号: 00060394405)
従事期間: 2023年12月1日 ~ 2025年2月28日

監理技術者
小川 治彦(監理技術者資格者証番号: 00060394405)
従事期間: 2023年12月1日 ~ 2025年2月28日

担当技術者
原田 和美
従事期間: 2023年12月1日 ~ 2025年2月28日
担当工事内容:

  • 道路付属施設工事(道路付属施設工)
  • コンクリート構造物工事(カルバート工)
  • アスファルト舗装工事(アスファルト舗装工)
  • 水路・管路工事(水路・管路工)
  • 道路付属施設工事(道路付属施設工)×3
  • コンクリート構造物工事(コンクリート擁壁工)×2
  • 構造物撤去工事(構造物撤去工)

まとめ(竣工)

本工事は無事竣工し、 一般国道2号における歩行者の安全確保と道路機能の向上に大きく貢献する成果となりました。

特に、

  • EPルートパイル工法を採用したプレキャスト張出歩道75mの整備
  • 防護柵・照明・区画線など交通安全施設の総合的な整備
  • 国道における確実な交通規制管理
  • 排水構造物の新設による排水機能の確保

これらを適切に組み合わせることで、 歩行者の安全性向上と道路機能の改善に貢献する工事となっています。

今後も株式会社ミヤベは、 公共インフラ整備を通じて地域の発展と安全な交通環境づくりに貢献してまいります。