
本工事は、山口県岩国市守内字古屋地区において実施された「山地治山総合対策事業」の一環として、崩壊の危険性が高い山腹の安定化と、土砂災害の未然防止を目的に施工した復旧治山工事です。
本地域は多雨地帯(年間降水量 2,000mm 以上)で、地質も中・古生層地帯に属することから、豪雨時の斜面崩落リスクが非常に高く、治山施設の整備が急務となっていました。
発注者は 山口県岩国農林水産事務所 で、2024年11月12日〜2025年6月30日の工期で施工を行いました。
工事は単独受注(株式会社ミヤベ)で行い、現場では安全管理と工程管理を徹底しながら、山腹工・治山土工・基礎工・緑化工・仮設工など多岐にわたる作業を実施しました。
工期:2024年11月12日 ~ 2025年6月30日
発注者:山口県 岩国農林水産事務所
施工場所:山口県岩国市守内 字古屋 地内

本工事の実施地区では、急傾斜地が広く分布しており、大雨のたびに土砂の移動が発生していました。
そのため、斜面の安定化対策として 掘削・法面整形・かご土留工・軽量緑化水路工・伏工(ネット・マット工法)などを組み合わせ、総合的に山腹の安全性を向上させることが求められた工事です。
地形に合わせ、精度の高い法面整形を行い、豪雨時の滑動や崩落を防止。
水の流れを制御し、緩衝効果の高い緑化材料を用いた構造で環境保全にも寄与。
降雨時の表土流出を抑制し、植生回復を促進するための重要工種。
施工環境を整備し、作業の安全性を確保。
立地条件が厳しい中、安全に最大限配慮して施工しました。
堀川 敦司(従事期間:2024年11月12日〜2025年6月27日)
堀川 敦司
高﨑 勇吾(従事期間:2024年12月26日〜2025年6月27日)
現場の状況を的確に判断し、災害防止と施工品質の確保を両立しました。
本工事により、古屋地区の斜面は強固に整備され、豪雨時の土砂災害リスクが大幅に軽減されました。
かご土留・伏工・法面整形・水路工などを組み合わせた多層的な対策により、地域の安全性が高まり、林地保全と環境維持に大きく寄与する成果となっています。

今後も株式会社ミヤベは、地域に寄り添いながら安全・安心な環境づくりに貢献してまいります。